では「おちこぼれ」とはいったい何なのか? 「おちこぼれ」の正体は?
実はそんなものはもともと存在しない。少なくとも私はそう思っています。
私は「おちこぼれ」は「烏骨鶏のたまご」のようなものだと思っています。
烏骨鶏のたまごは栄養価がとても高い高級な卵である。しかし、この卵、なかなか割れません。ゆで卵にしても殻を剥くのに一苦労します。
とにかく、ニワトリの卵に比べ殻が固くて厚いのが特徴です。
烏骨鶏は卵から雛がかえる時、雛は自らの力で生まれてきます。
卵を抱く親鳥にしっかり21日温められた卵は、雛は自らの力で生まれてきます。このたまごは中からしか割れません。
外からは親鳥がつついても殻が固く割れないのです。重要なのは卵を抱く親鳥の愛情なのです。
この愛情で烏骨鶏が生まれるのです。
「おちこぼれの心」は「烏骨鶏のたまご」と同じで外から割ることは出来ません。
この殻を割るキーワードは愛情です。決して、おちこぼれ達が両親の愛情や家族の愛情を受けていないといっているわけではありません。
ただ1つ言える事は、「誰かに褒められた」普通の人に比べて、回数が極端に少ないのです。他人から褒められることはめったに経験していません。
すなわち、少年時代や思春期に心を暖めてくれた人が、普通の人より極端に少ないのが特徴なのです。
彼ら彼女らはまだ卵の中にいて、孵化していないのです。これを「お前はダメだ!」「とにかく頑張れ!」と言って卵をいくら叩いても、割れないのは当然なのです。
年数とともに、殻はより厚く、より固くなっているのです。
卵の中を必死にのぞいて長所を見つけて「褒める」しかないのです。
最初は「褒めて、褒めて、褒めまくれ!」というのが私の結論です。
一方、エリートたちは大抵の場合、少年期から褒められて育っています。
エリートたちが少年期から親、兄弟、家族、先生、友人、他人に「褒められた回数」を想定して、褒めて、褒めて、褒めまくればいいのです。
長所を見つけるのは少々大変ですが、あとは褒めるだけでいいのです。
そうすれば人間の躍動力というくちばしで自らが固い卵の殻を割って出てくるのです。
この生命力は活用次第ではすさまじい力になるのです。
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