2010年8月30日月曜日

劣等感の克服力 『おちこぼれ店長の奇跡』  

私が30代前半の時、一人の女子社員が入社して来た。


とてもまじめな女性であることは認められたものの、何処となく目の中に「反発」を持っていた。社会に対する得体の知れない反発だ。

仕事はまじめにこなすのだが、時がたつにつれ、反発心が表面化してきた。

ある時、電話が鳴っているにもかかわらず、電話をとろうともせず、まして事務所で居眠りをしていたのだ。私が「どこか体の調子でも悪いの?」と尋ねると「眠たいから寝ているんです。それが何か」という感じだ。とても会社での会話ではない。

何か注意をすると怠惰と愚痴の繰り返しである。

この手のタイプはその場で注意をすると逆効果になることを私は本能的に知っていたので、しばらく様子を見ることにした。しかし、彼女の状況は悪化する一方でかなりひどい状況へと移行していった。私にまでくってかかる有様だ。

小企業にはこのような社員は多くいる。大手に勤める人には理解できないだろうが、このような人間が後に重要人物へと変身していくのである。

彼女は自分の周りの世界を呪っていた。「自分は世界一不幸で責任は社会にある」と信じていたのだ。一般的に「おちこぼれ」といわれるグループの共通の心理である。

私はそれから2年間彼女を観察した。よく2年間も我慢が出来たと思うが、彼女の「長所」を探していたのだ。そして、とうとう彼女の長所を発見した。


対人恐怖を最短で克服するための【KRTプログラム】                  劣等感の克服と潜在意識

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